なんとか手当ての話 その5 扶養控除の問題点?

ふぅ。

誕生日を迎えたショックでブログの更新も手につかなかった
大つき(仮)でございますコンニチハ。
皆様はまだまだ長い30代をゆっくり謳歌なさってください。

さて。
淡々となんとか手当ての話、続き。
従来の制度の問題点について、と申しましたが
単純に

0%           0円
5%      19,000円
10%     38,000円
20%     76,000円
23%     87,400円
33%    125,400円
40%    152,000円

この負担軽減額ってなんか変じゃね?って話です。

税率が高い、ってことは所得が大きいってことですから
子供が一人生まれるたびに
所得が大きい人ほど多額の税負担が軽減される計算になるわけですね。

まぁよく税金の話をする際に
垂直的公平とか水平的公平とかって話をするわけですが
扶養控除って制度はある意味どちらにも符合しないわけです。
所得が高い人ほど税金を安く!って制度になるわけですから
垂直的公平の逆だと言っても良いかもしれませんね。

さて。
なんでそんな話になってしまうのでしょうか?
では、ちょうど確定申告シーズンも始まったことですし
ついでですから所得税の計算のシステムも簡単に確認してみます。
非常に乱暴な説明ですから正確じゃないですよ?(逃)

所得税ってのは何にかけられる税金かというと…
所得ですね(笑)
では、所得ってなんですか、といいますと
ざっくり言えば
一年間の総収入から必要経費を引いたものです。
必要経費といっても
サラリーマンなんかの場合は難しいですので
「給与所得控除」と呼ばれる額を計算して
その額を給与の金額から差し引くことによって計算します。

ちょっと計算してみましょうか。
実際の計算は自分の給与等の金額を
こちら(pdf注意)
の表に当てはめることによって行います。

ので。
年間の給与等が300万円の人は
給与所得控除後の金額が1,920,000円
同様にして500万円の人は
給与所得控除後の金額が3,460,000円
1000万円の人は
給与所得控除後の金額が7,800,000円
2000万円の人は
給与所得控除後の金額が17,300,000円
となります。

で、この数字に税率をかける…
のではなく。
ここから各種「所得控除」と言われる金額を差し引いていきます。
生活していくためにどうしても必要なお金もありますし
その金額にまで課税されたら困る、ってな理屈ですね。
その控除が

雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、
小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除
地震保険料控除、寄付金控除、寡婦、寡夫控除
勤労学生控除、障害者控除、配偶者控除
配偶者特別控除、扶養控除、基礎控除

と、まぁ色々種類があるわけです。
扶養控除もこの所得控除に含まれるわけですね。

仮に、給与500万円、専業主婦に子供2人みたいなケースを
従来の制度で計算してみると致します。

給与等の金額が500万円
先ほどの表を使って給与所得控除後の金額が346万円
ありそうな控除は…えーと
社会保険料がどんなもんでしょ、75万円ぐらいかしらん。
月額1万円ぐらいの掛け捨て生命保険に入ってるとして
生命保険料控除が5万円。
配偶者控除が38万円
子供が小中学生ぐらいとして
扶養控除が38万円*2で76万円
基礎控除が38万円

つまり
346万円(給与所得控除後)
-75万円(社会保険料控除)
- 5万円(生命保険料控除)
-38万円(配偶者控除)
-76万円(扶養控除*2)
-38万円(基礎控除)
=114万円
に、税率をかけていくことになります。

ついでに1000万円の場合
780万円(給与所得控除後)
-125万円(社会保険料控除)
-  5万円(生命保険料控除)
- 38万円(配偶者控除)
- 76万円(扶養控除*2)
- 38万円(基礎控除)
=498万円
…ぐらいかなぁ。適当ですけど。

そして、いよいよ税率。
上で計算された所得金額に

195万円以下は単純に5%をかけて計算します。
195万円を超え330万円以下は
10%をかけてから97,500円を引いて計算します。
以下同様
330万円を超え695万円以下は20%
引く額は427,500円
695万円を超え900万円以下、23%
引く額は636,000円
900万円を超え 1,800万円以下、33%
引く額は1,536,000円
1,800万円超、40%
引く額は2,796,000円

…引く額ってのはなんだ、って話ですが
例えば所得が250万円の人の場合。
理屈としては

195万円までの金額には税率5%が適用されるので
195万円*5%で97,500円
195万円から250万円までの金額の税率は10%なので
(250万円-195万円)*10%=55,000円
97,500円+55,000円=152,500円が税金です

って計算になるのですが、面倒なので

250万円*10%-97,500円=152,500円

っていう風にすれば計算できますよ、ってことですね。

さてこの式に先ほどの500万円、1000万円を当てはめますと

500万円の人
114万円*5%=57,000円
1000万円の人
498万円*20%-427,500円=568,500円

が、税金ですよ、ってことですね。

…ああ長かった(笑)
ただ、ここからさらに
税額控除、と呼ばれる金額が引かれることもあります。
家を買った際の住宅借入金等特別控除、なんてのが良い例ですね。
住宅を買った際の借入金の残額に応じて
税額を直接差し引きますよ、ってな制度でして
たとえば税金を10万円引きます、って計算が出たとしますと
先ほどの500万円の人は
57,000円-100,000円で税金が0円に
1000万円の人だと468,500円になることになります。

さて、ここまでが前提の話(笑)
問題は
ここで前記の二人に3人目の子供が生まれるとどうなるか?です。
そうすると、以下の部分が変わるわけですよね

500万円の人
346万円(給与所得控除後)
-75万円(社会保険料控除)
- 5万円(生命保険料控除)
-38万円(配偶者控除)
-114万円(扶養控除*3)
-38万円(基礎控除)
=76万円

1000万円の人
780万円(給与所得控除後)
-125万円(社会保険料控除)
-  5万円(生命保険料控除)
- 38万円(配偶者控除)
-114万円(扶養控除*3)
- 38万円(基礎控除)
=460万円

そうすると税額は

500万円
76万円*5%=38,000円
1000万円
460万円*20%-427,500=492,500円

子供が生まれる前と比べて
500万円の人は
57,000円-38,000円=19,000円の
税金が安くなりましたが
1000万円の人は
568,500円-492,500円=76,000円も
税金が安くなる計算になるわけです。


考え方にもよるでしょうが
これは扶養控除という制度の問題点だ、と
言えば言えないこともないような。

では、どうしたらよいのでしょう?

そう!手当てです!!!(笑)

扶養控除なんて止めちまって
300万円の人にも500万円の人にも
1000万円の人にも2000万円の人にも
同じ金額のナントカ手当てを配ればいいわけですよ。
そうすれば所得が高い人ほど税負担が安くなるという
逆累進税率みたいな話には少なくともならないハズです。

以上が、本来のナントカ手当ての考え方…だと考えられます。
バラまくとかバラまかないとかじゃなくて
扶養控除という制度が持つ制度上の不都合の話。
これが租税の原則の「公平」に合致しないので
改めていったほうが良いのではないでしょうか?ってことですね。

さて、そういう話だったハズの控除と手当ての問題。
実際にはどういったコトになってしまったのでしょうか。
以下は次号…でもどういった話にしようかなぁ。
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Commented by mitsuboshi03 at 2012-02-22 19:50
なんか誰も突っ込んでなかったので。
お誕生日おめでとうございます!(わーパチパチ)

しかし、30歳の境目はえらく気にした記憶がありますが、40の境目は全然気にならないのはなんでだろう。
もはや気にしてる余裕がない、ということなんでしょうね(苦笑)

まあ、もう数ヶ月もしたらそちらの世界に逝きますので(笑)
Commented by ohtsuki19 at 2012-03-26 12:50
あい、ありがとうございます。
逆に30歳はそれほど気になりませんでしたが今度は気になります。
ぐっと老けた気がするというかなんというかw

で、どこかで飲むんですか?
by ohtsuki19 | 2012-02-17 13:22 | いろいろ | Comments(2)

内輪向けです。どっちでもいいですが一応文字サイズ小推奨


by ohtsuki19